「生まれる前から伝説」
そんな強烈なキャッチコピーを引っさげ、2020年4月10日発売された超話題作『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE(以下FF7R)』。
PSのオリジナル版をプレイしたのはたしか小学校4~5年生。ほとんど記憶から消えている、ほぼ初見状態でプレイし始めました(関連作品はスルー)。
というわけで、この記事ではトロコンまで遊んだ感想を中心に『FF7R』をレビューしていきます。
『FF7R』評価
96/100
プレイ時間:約69時間
一言感想
”キャラ・描写・ストーリー・セリフ・戦闘・システムetc、とにかく全てが心地よく、ずっとこの世界に浸りたいと思わせてくれるタイトル”
『FF7R』トロコン!
あまりこの表現は好きじゃないけど今回だけは言わせてほしい。間違いなく「神ゲー」でした!#FF7R
FINAL FANTASY VII REMAKE
運命の覇者 (プラチナ)
すべてのトロフィーを獲得した pic.twitter.com/Oj7z5JkyFH— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) April 29, 2020
もしかしたらオールタイムベストでもおかしくないぐらい楽しめた本作。
その理由がプレイ中の”心地よさ”。
”心地よさ”ってのが何かを言語化するのがなかなか難しいんですよね…。
一言感想にもあるように、”ずっとこの世界に浸っていたいと思えるかどうか”とでも言いましょうか…。
飽き性すぎて絶対に周回プレイしない管理人が2週目をプレイするぐらいなので相当面白かったんでしょう。なんなら3週目を始めようとしてたぐらい(結局積みゲーが多すぎて断念…)。
ややこしい分岐もなく、わかりやすいシンプルなストーリーと魅力的なキャラ。これぞJRPGってのを感じる作品でした。
小学生当時は気付きもしなかったですが、クラウドがなぜこんなに人気キャラなのか分かったような気がします。
その他のキャラもリアルな頭身で声あり、仕草もあったりすると愛着の湧き具合は半端じゃないですね。
(だからこそ結末を知っている身からすると余計辛いんですけどね…)
そういえば、本作に対する評価で「一本道すぎて自由度がない」はナンセンスじゃないですか?
原作が自由度の高いゲーム設計なら批判されるのは当然ですけど、これ『FF7』のリメイク作品ですよ。
次回作以降も同じような作りでどうかお願いします。下手にオープンワールドとかしないでください。
あと本作を語るうえで外せないのが、”オリジナル版のコマンドバトル&ATB”と”アクション”を融合させた戦闘システム。
考えた人天才じゃないかと思うぐらい面白かったです。
これについては記事下の「戦闘について」でまとめているので興味があればぜひそちらもご覧ください。
『FF7R』をプレイすることで、めちゃくちゃFFシリーズへの熱が高まっています。高まりすぎて20年ぶりぐらいに攻略本(アルティマニア)を買ってしまいましたよ。
嫁の用事で行った本屋で偶然見つけたから買ってしまった…
シークレット、インタビュー、スタッフQ&A、設定画、前作との比較などかなり面白い
思ってたよりデカいw pic.twitter.com/8xPv9AvKlL
— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) April 28, 2020
インターネット時代に攻略本を買うのは馬鹿らしいとは思いつつ、裏話・スタッフインタビュー・シークレットなど読みごたえ抜群で満足です。
『FF7R』の世界に惹きこまれた方なら買って損はないはずです!
ついでにPSストアのGWセールで原作をはじめ歴代FFシリーズが安くなっていたのでまとめて購入しちゃいました(スクエニの狙い通りに動く客)。
FF7RのおかげでFF熱が高まっているときにPSストアのセールがきた結果… pic.twitter.com/KpYjP8P8tz
— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) April 25, 2020
プレイ後にレビュー記事を書かせてもらうので機会があればそちらも読んでもらえると嬉しいです。
FF7原作の魅力的なキャラ達や壮大なスケールのストーリーはそのままに、細やかで作りこまれた街、新たな戦闘システムを採用するなどの進化を遂げた本作。
もはやリメイク作品というより別のゲームじゃないかってぐらいの出来になっています。ちょっとでも気になる方はぜひともプレイしてみてください。
ただ、原作にただならぬ愛をお持ちの方はやらないほうがいいかもしれませんね。おとなしくオリジナル版をプレイしている方が幸せだと思います。
戦闘システムについて
管理人が一番好きなのが戦闘システム。もしかしたら過去のRPGの中でも一番好きかもしれません。
アクションRPGに全振りしなかったことがめちゃくちゃ功を奏していますね。
今年プレイした『FF7R』『ペルソナ5S』が採用してた
“従来のコマンド式バトルをアクションに落とし込んだ戦闘システム”
ってのが個人的には大満足。これから他メーカーでも新しくて面白い戦闘システムが生まれればいいなー pic.twitter.com/WCtaX93YB2
— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) April 30, 2020
上のツイートでも言っていますが、”従来のコマンドバトルをアクションに落とし込んだ戦闘システム”ってのが最高に面白い。
一見アクション100%っぽいですが、体感的に”アクション50:コマンド50”ぐらいで考えておくとスムーズに戦えると思います。
具体的に、操作キャラは攻撃・ガード・回避など自由に戦えます。ATBゲージの溜まり方も早い。
反対に操作キャラ以外は基本的に”たたかう”or”ガード”しかしない仕様なのとATBゲージの溜まりもかなり遅い。
ただ操作キャラ以外は戦闘不能になることも稀です。
なので頻繁に操作キャラを変更することで各キャラのATBゲージを溜め、特技・アイテム・魔法・召喚などを発動するのが戦闘のキモ。
バトル中にコマンドメニューを開くと時間の経過が超スローの”ウェイトモード”になるのもコマンドバトルっぽい。
スローになるおかげで落ち着いて魔法や特技を選べます。
最後に一番重要なのがマテリアの組み合わせ。
マテリアの組み合わせ次第で苦戦していたボス・雑魚敵でも驚くほど簡単に完封することが可能。
例えば、はんいかマテリアを攻撃マテリアにつけて速攻で片付けるorかいふく・バリア・じかんに付けて長期戦に備えるのかプレイヤー次第で千差万別。
ぜひとも自分に一番最適な組み合わせを探してみてください。
戦闘システムの楽しさに気づいたのはハードモードでプレイしだしてからですね。イージーモードなら□連打&ガードでなんとかなってしまう難易度です。
1周目クリアした方は、ストーリーのおさらいをしながらハードモードで2週目をやってもらいたい!めちゃくちゃ面白いですから!
ただアクションゲームが苦手な方にはCLASSICモード(オリジナル版のコマンド方式に近い感覚)が用意されているのでご安心ください。
マイナスポイント
- ロックオン時のカメラワーク
- ロボットアーム
- マテリアのプリセットがない
<ロックオン時のカメラワーク>
何百回と言われていると思いますが、とにかく戦闘中ロックオン時のカメラワークだけはいただけない。特に壁際での攻防はどうなってるか分からないレベル。
<ロボットアーム>
1回だけでよくないかい?
<マテリアのプリセット>
雑魚敵用、即死対策用、ボス対策用など5個ぐらいのプリセットが用意されていればマテリアのセットも快適だったかな。
トロフィー難易度
おそらく難関はハードモードで全チャプタークリアと裏ボス撃破。あとは時間をかければ獲得できるようなトロフィーばかりです。
一番心折れるのは1周目をCLASSICやEASYでプレイした人。
2週目をハードモードで始めると「あれこれ死にゲーやったけ?」ってくらい戦闘が難しいはずです(管理人経験済み)。
とはいえ、マテリアの成長・組み合わせの工夫しだいで完封できることも割とあるので挫けずに続けてればそのうちクリアできます。
分作について個人的意見
アルティマニアのインタビューを読む限り分作はやむなし。
実際にプレイししてみると、このクオリティなら分作にしてもらって良かったってのが正直な感想です。
Amazonレビューなどの否定的な意見は、基本的に”分作であること”や”完結が何部作になるかわからない”が多いですよね。
(中にはムービーゲー、原作と全然違う、一本道などの意見もありますが…)
実際にプレイしたらわかるはずですが「これなら分作でもしょうがないな…」と思うぐらいの作りこみ&深堀りされています。
特にミッドガル全体の作りこみ、スラムにいる人数や会話などは凄いの一言。情報量の多さにもかかわらず、ラグ・遅延・カクツキはほぼ無いのは見事です。
批判レビューをまとめると
「完結まで作ってから発売!グラは最高レベルで!ストーリーは同じでさらに深堀りよろしく!完成まで1年で!価格はできるだけ安く6000円ぐらいで!」
こんな感じでしょうか?
さすがに今の技術でこんな都合良くできるはずないですよね。
それでもしリメイク作品が出たとしても”中身スカスカ&ストーリー前作と全く一緒&戦闘コマンド方式&作りこみほぼ無し”
…これじゃ中途半端な出来になることは目に見えてます。
とはいえ「分作なので完結するまでプレイしない」って方の意見もわからなくはないんですよ。原作愛に溢れる人ならなおさらでしょう。
ただ”分作だから”というだけの理由でプレイしないのは「もったいないなー」と思えるぐらいには良い作品であることは間違いないです。
『FF7R』概要
タイトル | FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE |
メーカー | SQUARE ENIX |
発売日 | 2020/4/10 |
フォーマット | PS4 |
ジャンル | RPG |
CERO | C(15才以上対象) |
公式サイト | https://www.jp.square-enix.com/ffvii_remake/ |
星から吸い上げた生命エネルギー《魔晄》。
《ミッドガル》ー八基の魔晄炉を有する階層都市。
魔晄によって世界を掌握した巨大カンパニー《神羅カンパニー》と星を守るために立ち上がった反神羅組織《アバランチ》が激突する。元ソルジャーのクラウドは、傭兵としてアバランチの《壱番魔晄炉爆破作戦》に参加していた。
魔晄炉爆破の余韻響く八番街。
炎に包まれる街で、死んだはずの宿敵の幻影が揺らめく。消し去りたい過去の幻影に導かれ、彼女と出会う。
花売りの女性が差し出した黄色い花。
花言葉はー《再会》。
その刹那、ふたりを取り囲む黒い影ー《運命の番人》。今、想いが再び星を巡る。
レビューまとめ
- 紛うことなき神ゲー
- 最高の戦闘システム
- できればハードモードにも挑戦してほしい
- 原作愛が強すぎると裏目に出る可能性も…
- 早く続編を出してほしい
めちゃくちゃ面白かったです!ぜひともプレイしてみてください。
そして原作未プレイで、本作を楽しめた人はオリジナル版にも挑戦してみてください。PS4にもSwitchにも原作のDL版が発売されています。
一点残念な点は、アルティマニアに「今回のようなボリューム・クオリティを維持しながら1年スパンでの発売は現実的ではない」って書いてあったこと…。できるだけ早くお願いします…。
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