発売前から話題だったロックスターの超大作洋ゲー『レッドデッドリデンプション2(以下RDR2)』。
発売当日からプレイし始め早3週間、ようやくストーリーをクリアしました。
というわけで、今回は『RDR2』のクリア後評価・レビューを感想も交えながら紹介していきます。
『RDR2』の評価
98/100
プレイ時間:約60時間
文句なく”自身過去最高のゲーム”です。こんなにゲーム世界に没入し、主人公に感情移入できたゲームは初めて。
タイトル『RED DEAD REDEMPTION』の通り、過去の自分自身への贖罪のため(かどうかは不明ですが)に自分に何ができるかを必死に考え、奔走する主人公はめちゃくちゃかっこよかった…。
メインストーリーはボリュームたっぷり、まるでハリウッドの超大作映画5本分ぐらいを見終わったかのような満足感があります。
サブストーリー(メインストーリー進行に影響のないストーリー)も西部開拓時代後期(1899年)の時代背景が見えるものが多く、ゲームしながらちょっとした勉強にもなっていたり。
100点じゃない理由は”バグの多さ”かな。笑いにできるぐらいの程度ですし面白いから気にならないんですけどね。
ちなみに管理人は前作『RDR』未プレイです。『RDR』から10年前の物語なので十分楽しめましたし、この流れで『RDR』もプレイしたいぐらいファンになりました。
初めての洋ゲー&オープンワールド。これまでハードルが高くなかなか手が出せなかったんですが、こんなに面白いなら今までももっと遊んでおけばよかったーとちょっと後悔しています。
※CEROレーティング「Z」18歳以上対象
ただ、とにかく人を選ぶゲーム
限界までリアリティを追い求めた超大作オープンワールド『RDR2』の欠点は、「他の人におすすめしにくい人を選ぶゲーム」ということ。
特徴的なのが”操作性・ユーザビリティの悪さ”だと思います。
おそらく制作側はわざとそういう仕様にしているとは思いますが、何から何まで極限までリアルを追及しているはず。
それが合う・合わないはっきりしてるのがこの『RDR2』。いろいろなところで意見を見ていると”クソゲーor神ゲー”がほんとに両極端です。
代表的なもので言えばAmazonレビューは現時点で”3.6(670件)”。万人に受けるゲームじゃなのがわかります。レビュー内容は結構ひどいもんですよ。
評価が分かれる原因は”プレイヤーが『RDR2』に何を求めるか”に違いがあると思っています。
個心的には「西武開拓時代後期、無法者男性のシュミレーションゲーム」的な面白さ、そして「ストーリー中盤移行の”生きづらい世の中でどうにか真っ当に生きたいけど変えられないもどかしさ”」がぎっしり詰まったストーリーなど、”ゲーム的な要素以外”がハマりました。
逆にマイナス評価の人は「操作性の悪さ」「煩雑で快適にプレイできない」などの”ゲーム的な要素”に目を向けている人でしょうか。
もちろん自身がプレイしていて不便な点はいくつもありましたし、言っていることは十分理解できます。ゲームをより楽しむためにも無視していいものではないですからね。
それと、発売前から期待されていたタイトルなので期待値が高くなり過ぎたってこともあるかもしれません。『グランドセフトオート』と同じ会社なので、「ドンパチ&めちゃくちゃ」ってのを期待していた人も多かったみたいです。
ただ、クリアした今ならわかりますけど『RDR2』に限っては”操作性が悪くても、快適・爽快でもなくていい”ですし、”銃撃戦はむしろおまけ程度”と思っています。
きっと『RDR2』はこの操作性・仕様じゃないとたぶんダメ。快適で抜群の操作性でキビキビ動くアーサーとか嫌ですよ。
「爽快で快適」というような似たようなゲームではなく、”自分たちが作りたい・プレイしたいゲーム”を作っているんだなーってのが伝わってくるのが一番感動。
とまあ『RDR2』は賛否両論ある超大作ゲームなので、購入を考えてる方は一旦YouTube等で軽く動画を見てみるのもいいかもしれません。
『RDR2』の感想など
以下蛇足ではありますが簡単に。
良かった点
- 考えさせられるボリュームたっぷりのストーリー
- 西武時代にいるかのような圧倒的なリアリティ
- 様々な音、音楽が素晴らしい
- 善人プレイのほうがゲーム進行上快適
- 壮大で作りこまれた自然、グラフィック
- 自分がしたいことがだいたいできてしまう作りこみ
- FPS/TPS初心者でもプレイしやすい易しい難易度
- やりたいことが多すぎて時間泥棒
こんな感じでしょうか。
ストーリーがつまらないって言ってる人はほんとに全部プレイした?ってぐらい色々考えさせられるんですけど…。まあ個人差あるしね。
そんなことより、圧倒的な現実感を表現した正直めんどくさい『RDR2』。
空腹によって体重が落ちる、気温によって服装を調節、髪の毛や髭が生える、武器は定期的なメンテナンス、馬の汚れを落とすためにブラシをかける、天候がによって視界が悪くなる、敏感ですぐ逃げる動物たち、足跡の付き方etc
西部開拓時代のシュミレーションゲームとしてはこれ以上の作りこみは出来ないんじゃないかと思うぐらいのクオリティです。
ストーリーを追うだけでも楽しめますが、壮大な世界を狩り・釣り・散歩・探索・キャンプしながらゆっくりと過ごすのもおすすめ。
街や移動中いろいろな人に出会って助けたり銃で撃つのも自由。助けた人と再会した時に思いがけない展開が待っていたり…。一つも無駄なことがないとさえ思ってしまいます。
そして、音楽や操作音・効果音も注目すべき点。ぜひともサラウンドヘッドホンでプレイしてほしいです。「一人称視点では自分の足音は下から、三人称視点ではあまり聞こえない」などこだわりが伝わってきます。
イマイチな点
- トロコンに時限要素がある?
- 操作性はたしかにもっさりして快適ではない
- 字幕を追いながらのプレイが大変
- ファストトラベルがキャンプからのみ(片道通行)
- ボタンコンフィグが細かく決められない
- キャンプ内で走れない
- プレイしていると非常に疲れる
マイナス面で感じる部分はこんな感じですね。
クソゲーって言っている方にとって、この辺りがどうしても我慢できないんでしょうね。たしかに快適かと言われればそうじゃないですしね。
個人的には「プレイしていると非常に疲れる」が一番問題なんです。圧倒的なリアリティと没入感が慣れていなくて3時間もプレイするだけでクタクタ…。長い時間遊びたくても遊べないのがもったいないなーと感じてます。
こんな人には向いてない
○「ヒャッハー俺TUEEEE」プレイがしたい方
○快適でサクサク進めたい、面倒なことはしたくない
総評&おわりに
言うなれば”大人の男のためのゲーム”。
間違いなく神ゲー、過去№1のタイトルでした。自信をもってそう言えます。『RDR2』が面白いと思えるような人間で良かったとも思ってます。
ただ人を選びすぎるゲームのため、他人にはおすすめできません。人によってはクソゲーにも十分なりうるのでおすすめできない神ゲーです。
以上『RED DEAD REDEMPTION2(RDR2)』クリア後の感想・レビューでした。
※CEROレーティング「Z」18歳以上対象
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