PS4初期の『inFAMOUS Second Son』を制作したSucker Punchから、PS4最終盤に登場した本作『Ghost of Tsushima(ゴーストオブツシマ)』。
発売当初から「神ゲー」の呼び声高く、発売から3日間で240万本の売上げは新規IP最多の販売数とのこと。現在(2020/7/30)売り切れも続出しているようです。
というわけで、トロコンまで遊んだ感想を中心に『Ghost of Tsushima』をレビューしていきます。
『Ghost of Tsushima』評価
94/100
- 日本人にきっと刺さるストーリー
- ストレスを感じる部分が無い
- 没入感を感じられるHUD
- シンプルで分かりやすいUI
- ロードが早く、やめ時を見失う
- 適度な難易度設定
- フォトモードが捗る
プレイ時間:50~60時間(詳しいプレイ時間不明)
一言感想
”PS4最終盤に登場したオープンワールドゲー集大成ともいえる作品。幻想的で美しい対馬の風景だけでもプレイする価値あり”
メインストーリークリア。
最後はかなり心揺さぶられた…。#GhostOfTsushima #PS4share pic.twitter.com/GK51Bw2ggm— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) July 26, 2020
風景の美しさやフォトモードが話題になることが多い本作ですが、管理人は主人公”境井仁”の覚悟や心境に心揺さぶられました。
舞台は鎌倉時代の津島。
モンゴル帝国(大元)の日本侵攻で壊滅状態になった武士の生き残り”境井仁”。侍の道に反した戦い方に手を染めることで対馬を守るために四苦八苦するのが本筋です。
武士としての誉れを捨て、異国からの侵攻から対馬を守るために邪道な戦い方(冥人)を選ぶ覚悟。
伯父から様々な期待を受けつつも、些細なことから大きくすれ違う二人…。そしてあのエンディングへ…。
だんだん魅力的に見えてくる仁も相まって、日本人ならきっと刺さりまくりだと思います。
これが面白くないと感じる人はいるのでしょうか?
いやいない(反語)。
海外メーカー特有のなんちゃって日本ではなく、きちんと調べられており日本へのリスペクトが感じられる作品です。
※注 ただし史実ではなく元寇をもとにしたファンタジーだと考えておいた方がいいです
ここまで心揺さぶられたのは『RED DEAD REDEMPTION2』以来ですね。
そしてもう一点特筆したいのがシステム面。
まずは通常画面のシンプルさです。
通常のオープンワールドにあるミニマップ・目的地アイコン・体力ゲージなどは一切ありません。
(戦闘時は体力ゲージ等出てきます)
このことで探索や移動時の没入感が大幅に増しています。
対馬の幻想的で美しい景色、仁の一挙手一投足、乗馬時の挙動を隅々まで感じることができるでしょう。
そして次にロード時間の短さ。PS4slimでも2~3秒と他オープンワールドタイトルに比べて圧倒的に短くなっています。
ロード時間が短いことにより、オープンワールドに欠かせないファストトラベルを使うハードルが確実に低くなっています。
また、敵に倒されたり落下死してから再開までの時間が短くなる点でも有能。
ちなみに開発段階ではロード時間が短すぎてtipsが読めなかったため、逆に少し長めに設定しているとか…。
どんな技術なのかはわかりませんが、他メーカーもぜひともロード時間の短縮には時間を入れてほしいです。
没入感の高さとロード時間の短さなどプレイ中のストレスがほぼないので、やめ時が見つかりにくい点は気を付けないといけませんね。
もちろん戦闘面も新しく、そして面白いものになっています。
簡単すぎず難しすぎない難易度設定になっていて、ボタン連打だけでは雑魚敵を倒せません。
冥人としてステルスプレイに徹し様々な道具を駆使してもよし、武士としての誉れを胸に正々堂々一騎打ちからの多人数戦に持ち込んでもよし。
人によっていろいろな戦い方があると思います。
(一部ステルスプレイ必須or正々堂々な戦闘もあり)
最近判明したんですが、戦闘スタイルによって天候が変わる仕様だそうです。
一部でフロムソフトウェアの『SEKIRO』のような戦闘を期待し、勝手に絶望している方もいらっしゃったようですね。
HPや事前情報で、どこにも”歯ごたえのあるゲームプレイ”とは書いてないので気持ちが先走りすぎですね。
黒澤映画にインスパイアされた本作。メインストリー・サブクエスト開始時と終了時に出てくる文字がタイトルみたいでカッコいいのも見どころです。
スクショフォルダを見返してみると半分ぐらいはこの画面で「どれだけ好きなん?」と自分でツッコんでしまいました。
最後にフォトモード。あまりフォトモードに関心が無い管理人も撮ってみたので公開!
全然うまく撮れない…。
ただ、美しい対馬の風景、かっこいい仁の殺陣、かわいい狐など撮り甲斐のあるシチュエーションだらけです。基本映えます。
フォトモードが楽しすぎて本編が全く進まないといった悲鳴もよく聞こえてきます。
いつか対馬に行ってみたくなるような作品でした。
なにわともあれ、ストーリー・キャラ・戦闘・システム面・UI・サブクエストetc、全てが高水準で最高に楽しい時間でした。
トロコン!最高に面白かった!
Ghost of Tsushima
生ける伝説 (プラチナ)
すべてのトロフィーを手に入れる#ゴーストオブツシマ#GhostOfTsushima https://t.co/nX4rtfbPwh pic.twitter.com/PJDXrNA4Pu— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) July 28, 2020
エアプ勢ならともかく、最後までプレイした人なら「全く面白くない」って意見はなかなか出ない作品ではないでしょうか。
そしてUI・システム面でもシンプルなので、オープンワールド初心者でもとっつきやすいと思います。
※CERO「Z」区分マイナスポイント
特に不満点は感じなかった本作ですが、以下のことが気になる方もいるかもしれません。
- 戦闘時ロックオンできない
- サブクエストは同じ内容を繰り返し気味
- モブの顔が全員同じ
- ムービースキップができない
- 言葉と口の動きが違う(おそらく英語の動き)
- グラフィックは美しいが最高峰ではない
ロックオンはわざとつけていないようです。理由は以下の通り。
本作はひとりの侍と、大勢のモンゴル兵が戦うゲームです。続けざまに襲ってくる敵をつぎつぎとなで斬りにしていく戦いを、侍らしく、濃密かつスピーディーに描きたいのに、任意ロックオンがあると、そこが薄れてしまいます。1対1の戦いでは効果的なのですが、全体としては合わなかったんです。
他にも細かな気になる点はあります。ただし管理人としてはマイナス評価につながるようなポイントはありませんでした。
『Ghost of Tsushima』概要
タイトル | Ghost of Tsushima |
開発元 | Sucker Punch |
発売元 | SIE |
発売日 | 2020/7/17 |
フォーマット | PS4 |
ジャンル | アクション/アドベンチャー |
CERO | Z(18才以上対象) |
公式サイト | https://www.playstation.com |
文永(十三世紀後半)、モンゴル帝国(大元)は東方世界の征服をもくろみ、立ちふさがるすべての国を蹂躙していた。
東の果て、日本に侵攻すべく編成された元軍の大船団を率いるのは、冷酷にして狡猾な智将、コトゥン・ハーン。ハーンは、侵攻の足掛かりとして対馬に上陸する。
これを防ぐべく集結した対馬の武士団は、初めて見る元軍の兵略によって初戦で壊滅。島はたちまち侵略の炎に包まれる。
だが、かろうじて生き延びた一人の武士がいた。
境井 仁(さかい じん)。
仁は、境井家の最後の生き残りとして、たとえ侍の道に反した戦い方に手を染めることになっても対馬の民を守ろうと決意する。冥府から蘇った者「冥人(くろうど)」として、あらゆる手段を使って故郷を敵の手から取り戻すのだ。
レビューまとめ
- 日本人にきっと刺さるストーリー
- ストレスを感じる部分が無い
- 没入感を感じられるHUD
- シンプルで分かりやすいUI
- ロードが早く、やめ時を見失う
- 適度な難易度設定
- フォトモードが捗る
美しい対馬の風景と心揺さぶられるストーリー。
『RDR2』とは違いPS4を持っている人であれば万人におすすめできる本作『Ghost of Tsushima』。絶対に買って損はありません。
日本が舞台のオープンワールドゲームとしても貴重です。
以上、『Ghost of Tsushima』トロコン後レビューでした。
※CERO「Z」区分
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