シリーズ未プレイでしたが、主人公が変わった&PS5版が出るということで遊んでみた本作『龍が如く7インターナショナル』。
「もっと早く遊んでおけばよかった!」と思えるぐらい面白かったです。これから過去作にも手を出すか…。
というわけで本編クリア後のレビューです。
『龍が如く7インターナショナル』評価
92/100
- 人気シリーズナンバリング
- 様々な人間ドラマが垣間見れる
- ドラクエリスペクトを感じる(ゲームとしてはペルソナ5の方が近い)
- シリーズ初コマンド式バトル
- ミニゲーム含めてやり込みが豊富
プレイ時間:約56時間
一言感想
”引き込まれる冒頭から怒涛の終盤までずっと面白いシナリオは見事。賛否両論のコマンドバトルも割り切れば納得できた”
『龍が如く7インターナショナル』クリア!
最初から最後までずっと面白かった。すごい。一番が最高の主人公でした。#PS5Share #龍が如く7 pic.twitter.com/mLdkx7koKU— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) April 6, 2021
まず何より言いたいのは
- 最高のシナリオ
- 最高の主人公
の2点。この部分だけでも本作を遊ぶ価値は十分あると思います。
第1章冒頭から引き込まれるストーリー、横浜伊勢佐木異人町で起こるドラマ、終盤に向かって判明していく真相…。先がまったく読めない展開で何度も驚かされました。
最初から最後まで続きが気になって仕方がない、というか章ごとの終わり方が素晴らしすぎてプレイせざるを得ない感じでしたね。
最後までプレイして副題の意味が分かるとか最高ですやん…。
どうやらシリーズ最高傑作と呼び声高い『龍が如く0』のシナリオライターが本作も担当しているようです。
0も遊びたくなってきた…。というかシリーズ全部追いたくなりました。
そんな重厚で見事なストーリーは主人公・春日一番無しでは考えられないぐらい魅力的なキャラクターでした。声優の中谷一博さんの演技力も相まってもう最高!
良い人で明るくておバカでとことん熱血。さすがに遊んでいる最中に「ちょっと極道っぽくないかな」とは感じてしまいますけどね。
まともな人間が一人もいないけど仲間もみんな癖のある良いキャラ(一人例外がいますがおまけっぽい扱い)。
まあ雰囲気的に普通の人がいるほうがおかしいのでこれで正解かな。
管理人お気に入りはやっぱり安田顕さんが演じる?ナンバ。これぞ相棒って感じでおじさん二人が仲良さそうにしているのは微笑ましかったです。
次回作製作中の噂もありますけど、一番が主人公継続ならたぶん買う。それぐらい好きなキャラになりました。
魅力あふれる登場人物&全15章の見ごたえあるストーリー&一番・荒川親子・沢城の人間ドラマは必見です。
それに加えサブクエストもかなり多い。
本編が重めのストーリーが続くのと対照的に軽めでネタっぽいのが多いので息抜きにはちょうどいいですね(世間を騒がせた事件のパロディ多め)。
しかも会社経営・収集要素・高難易度バトルなど、豊富すぎるやり込み要素を全て楽しめば100時間は軽く超えるぐらいのボリューム。
これでPS5版は新品5,000円程度(2021/4月現在)ですから破格の値段設定だと思いますよ。正直買いです。大人なら全力でおすすめできます。
一方賛否両論だったのが戦闘システム。
アクションだった過去作から心機一転、本作はコマンドバトルへ。
個人的にアクションが好きで、最近はコマンドバトルをなかなか受け付けない体になってきているので最初は困惑しました。
本作のコンセプト「仲間と共に巨悪を打ち砕く」を表現するには、パーティがいて共闘できるコマンドバトルにした方がより良くなるって判断もまあ理解できます。
作中何度も「ドラクエ」というワードを出してコマンドバトルにする理由の一つにしていましたしね。
コマンドバトルのいい点としては「レベル上げすれば誰でも簡単にクリアできるのでアクションが苦手な人にも勧めやすい」こと。
間口を広くすることで、管理人のように本作で龍が如くシリーズ初プレイの方もわりといそうですし。
興味を持って続編の購入者が増える可能性があるなら良い方向転換だったかもしれませんね(既存ユーザーが離れる可能性もありますが…)。
ただ、戦闘システムのマイナスポイントがあるのも事実。とくにテンポの悪さ&わかりづらい仕様が多かったです。
例えば
- ダッシュ移動⇨エンカウント時、遠方から駆け寄る仲間
- 遠くの敵選択時走って近づいて物理攻撃⇨次行動キャラまでカメラ移動
- 最適な位置に移動するまで待つ(途中から諦めました)
- 障害物に邪魔されて遠回り
- 範囲が分からない範囲攻撃
- 分かりづらいジャストガードのタイミング
この辺はかなり気になりました。次回作もコマンドバトルを継承するのであればもうちょっと改善されてれば助かります。
話は変わってPS4版との違いを軽く紹介。PS5版の特徴&追加要素としては
- ロード時間短縮
- グラフィック&フレームレート向上
- 英語音声選択可能
- 有料DLC込み
PS4版をプレイしていないのでどの程度違うのかわからないですが、PS5を持っている人はPS5版を買っておくのが無難じゃないかと思います。
特にロード時間に関して「PS4版は長い」ってレビューを見たことがあるので、その点だけでも全然違うはずですし。
RPGの定番を覆したり、上手に取り入れたりしていて”王道JRPGでありながら邪道”って印象でした。というか天邪鬼的にJRPGをディスってる感じかな?
PS4版発売当時”汚いペルソナ5”ってツイート?がバズってましたが、まさにその通りでしたね(勘違いしないように。これで褒めてますからね)。
管理人のようにシリーズ未プレイ者でも十分楽しめますし、重厚なシナリオと人間ドラマが面白いと感じる30代以上の大人にぜひとも遊んでもらいたいタイトルですね!
マイナスポイント
本作のマイナスポイントは
- 仲間キャラと通行人にいちいちぶつかる
- 戦闘のテンポが悪い
- 難易度選択無し
- PS4版からのアップグレード無し
- PS4版のセーブデータ引継ぎ無し
- 一人だけ存在しない扱いの仲間キャラがいる
こんな感じですね。
特に仲間に頻繁にぶつかるのはかなり煩わしかったです。狭い通路とかは避けようがない&どいてくれない…。
仲間キャラの一人がイベント時に存在しません。
まあストーリー進行上必ず仲間になるわけじゃないので仕方ないと言えば仕方ないかな(あるサブクエストをある程度進めると仲間になる)。
『龍が如く7インターナショナル』概要
タイトル | 龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル |
発売元 | SEGA |
発売日 | 2021/3/2 ※PS5版 |
フォーマット | PS5 Xbox series X|S Xbox One Steam 等 |
ジャンル | ドラマティックRPG |
CERO | D(17才以上対象) |
公式サイト | http://ryu-ga-gotoku.com/seven |
新主人公:春日一番を迎え、遊びや舞台を一新したシリーズ最新作「龍が如く7 光と闇の行方」が最新ハードで登場!
本作は海外版「Yakuza: Like a Dragon™」を日本版向けにアレンジしたもので、フレームレートや解像度の向上、ロード時間の短縮などを実現し、更に快適な遊びを提供いたします。新たな「龍が如く」体験を、是非お楽しみください。
レビューまとめ
- 人気シリーズナンバリング
- 様々な人間ドラマが垣間見れる
- ドラクエリスペクトを感じる(ゲームとしてはペルソナ5の方が近い)
- シリーズ初コマンド式バトル
- ミニゲーム含めてやり込みが豊富
めちゃくちゃ面白かったです。現時点で今年の私的GOTY候補の一つですね。
これから龍が如くシリーズ追っていきます。極・極2・0・3~の順でやっていく予定(積みゲー大量&予約作品過多のためそのうち)。遊び次第レビュー記事も書きます。
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