2009年に発売され、シリーズ最高評価をしている方も多い本作『テイルズオブヴェスペリア』。
ゲオのセールでゲットし、今更ながらプレイしてみました。
というわけで、感想を中心に『テイルズオブヴェスペリア』のレビューをしていきます。ちなみにテイルズシリーズはそこまで追いかけていません。
『テイルズオブヴェスペリア』評価
75/100
- 少し大人向けだが、誰でも楽しめる王道JRPG
- 膨大なやり込み要素
- シリーズ作品同様、スキットが楽しめないとキツイ(所謂キャラゲー的要素強め)
- 今からプレイするには少し古いシステム、UI
プレイ時間:約40時間
一言感想
”バランス感覚に優れたクセの少ない王道JRPG。主人公ユーリを始め、主要キャラ全員の成長物語としても楽しめる”
『テイルズオブヴェスペリア』クリア!
久しぶりのテイルズシリーズ楽しめました(据え置きはたぶんデスティニー以来?)。
終盤やや大味な感じはするけど、癖のないド真ん中王道JRPGといった印象。今からプレイするには一部快適じゃない部分あり(カメラ移動できない等)。#tov pic.twitter.com/RU2asHtjWK
— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) July 15, 2020
まず最初に感じたのが優しくて温かみのある世界観。
戦場のヴァルキュリアにも共通するような柔らかなタッチと鮮やかな色づかいが多く、かなり魅力的です。
フォトリアルのタイトルも素晴らしいですが、たまにはアニメ調のタイトルもプレイしていきたいですね。
次にストーリー面に関して。
大きく分けて3つの章と分けられて、小さな事件(主人公が住む下町の盗難事件)から徐々にスケールが大きくなっていき、最後は世界を救うシナリオは良き。
そして全部が全部ハッピーエンドではなく、これから先いろいろな課題が残っていくのも見事です。
「ユーリを始めとした登場したキャラや、この世界に住む全員で乗り越えてくれるはず」と思わせてくれるエンディングでした。
(とはいえエピローグ的なシーンはもうちょっとあっても良かったかな…)
まあ「自分で選んだのなら最後まできちんと責任持てよ」ってことですかね(無理矢理まとめ)。
戦闘面は丁寧に作られていて面白かったです。
通常攻撃⇨技⇨奥義⇨秘奥義の流れは過去作同様、オーバーリミッツやフェイタルストライクなどの充実しています。
スキルの組み合わせや、味方への指示をかなり細かく考えたりもできます。
ただ、スキルを習得するまで武器を使い続ける必要がある点は個人的にかなり面倒でした。
主要キャラはみんないい子(一人おっさんがいますが)。
唯一気になったのはメインヒロインでもあるエステル。できないことも全部したい&優柔不断すぎて他メンバーに迷惑かけすぎかな。
でもまあ最後までプレイしてみると、それも含めて「本作のストーリー」とも言えるのかなーとも思います。
ちなみに管理人のお気に入りはカロル&リタ&パティの子ども3人衆。
3人の賑やかしのおかげで旅の道中もシリアスになりすぎず、いい塩梅で中和されている印象です。
特にカロルの成長は素晴らしい。
裏主人公と言ってもいいぐらいの成長ぶりを見せてくれます。登場当初の弱々しいカロルも好きなんですけどね…。
最後にユーリ。
賛否両論起こると思っていましたが、やはり他のレビューでも好き嫌いはっきり分かれていますね。
個人的には”気持ちもわかるけど、もうちょっとうまく立ち回れたんじゃないか”と思ってる派。
義賊として権力に立ち向かうことを決意したとしても、力づくで解決しすぎですね。やっていることは権力者達と同じでしょ。
エンディングで獄中の描写が少しでもあれば納得いくんですが普通に暮らしていますし…。「うーん…」と思わざるを得ないかな。
本作は、(自分が思う)「正義」を貫き通す物語でしたね。
管理人はもう30才中盤。その理屈は通用しないことが多いのをわかっているので違和感を感じてしまいますね。
いろいろ気になる点はあるものの、全体的には良ゲーです。
特に
- 洋ゲーのような重苦しい雰囲気が苦手
- 100時間以上かかる膨大なやり込み要素を求めている
- ほど良い難易度の戦闘を探している
そんな方ならかなりおすすめです。
マイナスポイント
プレイしていて感じたマイナスポイントは以下の通り
- カメラ操作ができない
- 地図が見にくい
- 専門用語やカタカナ用語が多すぎ
- 一部スキットのやりとり
PS4世代のタイトルに慣れていると、システム面・UI面でやはり快適さは足りていないように感じます。
カメラの操作は百歩譲ってよしとしても、画面の奥で小さくなるキャラを操作するのはなかなか厳しいかな。
そして一部スキットは同じようなことを繰り返す点も冗長に感じます。
「〇〇はなぜなのかな」⇨「今考えても仕方ないから先を急ごう」ってのが2~3回続くのは勘弁してほしかったですね。
『テイルズオブヴェスペリア』概要
タイトル | Tales of Vesperia |
発売元 | バンダイナムコ |
発売日 | 2009/9/17 |
フォーマット | PS3 ※ |
ジャンル | 「正義」を貫き通すRPG |
CERO | B(12才以上対象) |
トロフィー機能 | 〇 |
スクショ機能 | × |
公式サイト | http://tov.namco-ch.net/ps3/ |
※Xbox360版:追加要素無し、PS4版:映像強化+DLC付
帝都ザーフィアスの下町で気ままに暮らす青年ユーリ。
ある日、その下町の生活を支える水道魔動器(アクアブラスティア)が暴走を起こす。ユーリは相棒で犬のラピードと共に、修理請け負ったという人物を追うが、騎士団に邪魔されて逃げられたばかりか、投獄されてしまう。
脱獄に成功したユーリは、城内をさまよううち騎士に追われる少女エステリーゼに遭遇、彼女が親友フレンの名を口にしたことから、咄嗟に助けてしまう。
フレンに会いたいという彼女を部屋まで連れて行くがー
レビューまとめ
- 誰でも楽しめる王道JRPG
- 膨大なやり込み要素
- シリーズ作品同様、スキットが楽しめないとキツイ(所謂キャラゲー的要素強め)
- 今からプレイするには少し古いシステム、UI
気になる点も多いですが、全体的には高評価できる作品でした。子どもから大人まで誰でも楽しめる内容になっていると思います。
とにかく安く済ませたいのであれば中古で数百円で購入可能。
でも、今からやるならPS4版かSwitch版がおすすめです。映像面での強化と当時有料だったDLCが入っています。
以上『テイルズオブヴェスペリア』クリア後のレビューでした。
シリーズ最新作PS5『テイルズオブアライズ』のレビューはこちら⇩
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