テイルズオブシリーズの制作チームが手掛けた新規IPということで気になっていた本作『スカーレットネクサス』。
先日トロコンまで遊びました!
というわけで簡単にレビューしていきます。
『スカーレットネクサス』評価
77/100
- バンダイナムコ新規IPの意欲作
- アクションの手触りは良好
- アダプティブトリガーとの相性抜群
- ただ、いろいろ惜しい部分が多いのは残念(それでも管理人は好き)
プレイ時間:約49時間
(ユイト27時間、カサネ17時間、トロフィー5時間)
”面白いのは間違いなし、JRPG好きならオススメしたい。が一方でシナリオ・アクション・UI・システム面などで「いろいろと惜しい」作品”
プラチナトロフィーゲット!
面白かった!#SCARLETNEXUS#スカーレットネクサス pic.twitter.com/uvVhCRyTFU— ずぶ@ゲーム垢 (@zubugame) July 21, 2021
何回も言いますが面白かったです!
和ゲー・JRPGが好きな方ならおすすめしたい作品でした。
とはいえ、やっぱり「キャラゲー」の域を脱していない印象。ムービーシーン・会話シーンがかなり長いので、キャラや世界観を好きになれない方は厳しそうです。
本作の一番の魅力はアクション部分の手触り感。スピーディーで爽快、動かしていて楽しいアクションでしたね。
動かしてる感覚としてはニーアオートマタに近い感じかな?
SASシステムで、武器に属性をまとえたり高速移動・透明化・複製などの超脳力を駆使しながら立ち回るのはなかなか面白い。
中盤以降、スキルツリーをそこそこ解放してやれることが増えてきてからが本番ですね。
シナリオ面はユイト・カサネのダブル主人公。
どちらか一方を選んでゲームスタート。それぞれが異なるシナリオ・異なる仲間で物語を進めます。クリア後いろんな要素(レベル・アイテム等)引き継いでもう一方も選択可能。
ところどころで2人の物語が交錯しながら進んでいきます。
なので2周して初めて各々の思惑や考え、バックボーンなどが明確になっていくので2週でひとつの物語と考えてください。
個人的にはユイト編⇨カサネ編の順番で遊ぶ方がわかりやすいかな。
クリア後の後日譚も大好物。
それぞれが違う道を選ぶとかそれぞれの道を生きていく、そんな感じの後日談はいろいろと想像の余地があってやっぱり良いですね。
世界観も現代から少し先の未来が舞台?
2020年という年号は出てきますが明確な時代設定はないっぽいです。
開発陣によるメディア向けの詳細な情報を語るプレゼンテーション動画をでは
「もし脳が発達する何らかの物質が発見され、発達したらこうなるだろう、というような技術的な分岐があった世界」
とのこと。
日本人ならすっと入り込める、未来の想像がしやすい世界観ですね。
本作で印象的だったのがパッケージなど至る所に登場する「赤い糸」。「絆」というキーワードもわりと使われているので同じような意味?
「赤い糸」といえば「運命の赤い糸」を思い浮かべてしまいますが、海外でも同じような言葉あるんですかね?伝わるんかな?
その他にも怪伐軍の制服?や、ユイトの髪色の一部、カサネの髪飾りなど様々な部分にも”赤”があったりします。
ただね、本当にあとちょっとなんですよ。
決定的なマイナスポイントにはならない部分でも、もうちょっと何かがあればもっと面白くなるのに!って感じてしまうのがもったいない。
アクション部分なら
- 他キャラ操作したい
- 念力での操作をもっと増やしてほしい(盾・敵の遠距離攻撃迎撃)
- 攻撃キャンセル回避導入
これ。
もう少し戦略性やアクション部分の拡張性があれば、もっと最高に楽しかったはず。
シナリオなら
- ユイト編クリア後じゃないとカサネ編は理解しにくい(ニーアと同じで一方クリア後もう一方が解除でよかった気が)
- 別チームとの絆エピソードは不要、合流後だけでOK
このへん。
特に絆エピソードは「えっ?今?」ってタイミングで発生するのはかなり違和感。これならいっそなかった方がスムーズ。
その他にもメニュー画面UIの不便さ、プレゼント時のテンポの悪さ、チャプター間で必ずアジトを挟む必要性(というかチャプター制じゃなくても)とかも気になるポイントです。
とまあ長々と悪い部分多めで書いてますが、面白かったのは間違いないんですよ。トロファーじゃない管理人がトロコンまで遊ぼうと思ったんですから。
ほんとにあともう少しなんですよ。
いろいろと惜しいなー、ここがもっとこうなら全員におすすめしたいのになー、って思ってしまうような作品でした。
各プラットフォームで体験版が配信中です。
まずは体験版を軽く触ってみて、気に入ったら購入を検討してみてください(アクションはスキル解禁した中盤以降が面白いので、その点注意)。
マイナスポイント
遊んでいて気になったポイントは
- 紙芝居ムービー
- 2週目(別キャラ)のイベント重複して飽きる
- クエストの必要性が感じられない
- SASシステム
- そこそこ長いレベル上げ必須なトロフィーあり
- マーケティング面の疑問
このあたりですかね。
まず紙芝居ムービーについて。
個人的には特に問題なし(そりゃフルムービーの方が嬉しいですが)。おそらく予算の関係でこうなったんでしょうね。
無理矢理擁護するのであれば、
- そこまで重要じゃない会話イベントは紙芝居方式
- ”ここが山場”ってときにフルムービー
って使い分けできてると考えるとメリットが無いわけじゃないですね!
さて次が2週目(別キャラ)時のイベント重複。
2人の主人公がいて最終的に合流するわけなんですけど、合流後のイベントが基本1周目と同じなので飽きてきやすいですね。
合流後も別行動を多めにして「この時こっちのチームはこうしてた」感があればもっと楽しめたかなーと思います。
3つ目がクエストの必要性について。
例にももれず本タイトルもクエストが用意されていますが、必要性が感じられなかったのは残念。
報酬がしょぼい&世界観の深堀にもならない、なのに難しい。全然やる気出なかったです…。トロフィーに「全クエストクリア」が無くて良かったと心から思ってます。
4つ目がSASシステムの決定的ダメポイントが
”仲間が9人いるのに8人分までしか設定できない”
まじでこれどうにかしてくれー!
どこのボタンでもいいからもう1個設定させてくれー!
いちいち設定画面行っていちいち入れ替えるのめんどくさすぎ—!
SASシステム自体はかなり面白かったから、ここだけがどうしても気になりまくりでした…。
最後にゲームの面白さにはこれっぽっちも関係ないですけど、Xbox独占タイトルかのようなマーケティング面も疑問。
せっかくテレビCMやるほど力を入れてるっぽいのにもったいない…。そのせいでPS4・PS5・Steamで出ること知らない方もわりといるようです。
せっかく面白いのにもったいないなーって印象ですね。
(お金のやり取りあるからこんな宣伝になったんだろうなと思います)
『スカーレットネクサス』概要
タイトル | SCARLET NEXUS |
メーカー | バンダイナムコ |
発売日 | 2021/6/24 |
フォーマット | PS4 PS5 Xbox One Xbox Series X|S Steam |
ジャンル | アクションRPG |
CERO | D(17才以上対象) |
公式サイト | https://snx.bn-ent.net/ |
その力、君を壊すか絆となるか。
脳とテクノロジーが発達した世界を舞台に、自らの「念力」と仲間がもつ様々な力を駆使して戦う超脳力アクションと2人の主人公視点で描かれる重厚な物語を体験できる「ブレインパンク・アクションRPG」
レビューまとめ
- バンダイナムコ新規IPの意欲作
- アクションの手触りは良好
- アダプティブトリガーとの相性抜群
- ただ、いろいろ惜しい部分が多いのは残念(それでも管理人は好き)
マイナス部分多めになってしまいましたが、管理人は本作『スカーレットネクサス』大好きですよ。面白かったです。
手放しで”神ゲー”とは言えないですし全員に進められる作品ではないですけど、和ゲー&JRPG好きなら絶対にどこかは刺さる部分はあるはず。
気になる方はまず体験版を触ってみてください。
以上、PS5『スカーレットネクサス』トロコン後のレビューでした。
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