PS4『ペルソナ5スクランブル』トロコン後感想レビュー|想像以上に続編らしい続編

PS4レビュー

ペルソナシリーズ初のアクションRPGとして登場した『ペルソナ5スクランブル ザファントムストライカーズ(P5S)』。

ペルソナ5無印版(P5)』『ペルソナ5ザロイヤル(P5R)』ファンとしては見逃せないってことで、先日クリア&トロコンまで遊びました。

というわけで感想を中心に『P5S』のレビューをしていきます。

ネタバレあります
 

『P5S』評価

お気に入り度

83/100

プレイ時間:約53時間(難易度ノーマル)

一言感想
”ペルソナ5(無印版)の正統続編がプレイできて大満足。ただ、システム等で細かな不満があるのも事実”

個人的には物語の続きがプレイできるだけですでに満足。前作の物語を経て成長した怪盗団の姿を見られて最高でした。

屋根裏に再集結!

夏休みだけの外伝?っぽいストーリーなので『ペルソナ5-2』って感じでしょうか。ストーリーだけなら35時間程度でクリア可能なボリュームも◎

 

ゲーム部分に関しては予想以上に『ペルソナ5』していました!

定番のカレンダー演出も

前作そのまま。予告状もありますよ

シナリオでは義賊っぽさは薄くなったものの絶対悪を改心していく様子は前作そのもの。怪盗団の掛け合いや”青春真っ只中”な感じも正統な続編として楽しめました

物語冒頭から終盤にかけてテンポよく進むストーリー(特に終盤のスピード感)、身近でわかりやすい題材、しっかり張られた伏線など見事です。

前作は”腐った大人たちを成敗”することがメインでしたが、『P5S』ではかなり毛色が変わったように感じます(そりゃ同じ展開にはしないでしょうけど)。

ボスに感情移入してしまうことも…

ボスキャラそれぞれに複雑なバックグラウンド(環境・生い立ちなど)があることで感情移入してしまいます。
今話題沸騰の『鬼滅の刃』のような感じでしょうか。”絶対悪”でありながら、どこか可哀そうって思えてしまうあれです。

 

アクション部分に関しては、”ペルソナ5感”を全く損ねることなく良くできています。

総攻撃も再現されています

コマンドバトルRPGをよくここまで仕上げられたなーって感心。発売前の宣伝動画で「戦闘の調整が苦労した」って言ってたのが伝わります。

総攻撃・弱点・1MORE・バトンタッチを駆使した戦い方はまさにペルソナ5。難易度ノーマルだとボタン連打だけじゃ苦労する難易度調整も見事です。

前作が好きで楽しめた人なら間違いなく本作も楽しめるはず。

より怪盗らしい演出も

できることなら次回作は「P5Rのかすみ」が主役のアクションRPGがしたい!アトラス様どうぞよろしくお願いします。必ず買います。

アトラス様かすみをもう一度…

 

メニューのおしゃれUI(ユーザーインターフェイス)も健在

ショップUIが秀逸すぎる

特にソフィアのショップは今まで見た中でもトップクラス。めちゃくちゃかわいくないですか?

ただ、前作にあったシャキシャキ感がなくてもっさりしてる点はマイナス。もっさりさせるならキャンセルがあれば嬉しかったかな。

 

新キャラ2人もめちゃくちゃ良かったです。

こんなかわいくて優秀なAI欲しい

ソフィアは正体不明のAI。本作は日本全国の怪事件解決と並行してソフィアの正体を探す旅でもあります。
モルガナのことを「猫ガナ」っていうのがかわいい。

仕事もできるイケオジです

善吉はやり手の公安。唯一のおっさんとしてメンバーからいじられまくっています。善吉もある事件を追っていくなかで怪盗団と行動を共にします。

操作キャラではないですが、ストーリーに欠かせない一ノ瀬も良い。

テンションが高すぎるお姉さま

こんなに美人で元気なお姉さんが職場にいたら仕事のやる気ももりもり出そう。というか優秀そうなので秘書になってほしい。

 

旅行ゲーとしてもかなり楽しめました。

町の作りこみが素晴らしい。

ひっかけ橋もこの通り(グリコじゃないですが)

旅行で行ったのが懐かしい

ただ、『P5S』はコープがなくアイテムを買うぐらいしか探索することがなかったのがちょっともったいなかったかな。
もうちょっと何か(ミニゲームとか観光?)できることがあればより楽しめたんじゃないでしょうか。

 

管理人が一番良かったのがラストシーン。

旅が終わり、夏休みも終わり、それぞれの場所へ帰っていくあの感じはたまらん。騒がしくて無鉄砲な竜二だけど、あの時だけはまじで最高&最高。

ペルソナ5って基本的に暗めのストーリーなのに、エンディングだけは爽やかで良いですよねー(ザロイヤルよりは無印派)。

 

ペルソナ5が好きなら間違いなく買いです。怪盗団メンバーとキャンピングカーで旅できるとか最高じゃないですか?

そういえば、なぜか本作について大衆認知では「ペルソナ無双」ってことになっていますね。「アクションRPG」ですのでご注意ください。

気になること

続編がプレイできるだけで大満足&ペルソナシリーズ初のアクションRPGとしては及第点だったんですが、単体で見ると気になる点が数点あることも事実。

というわけで気になる点は以下の通り

  • 前作未プレイ者は置き去りのストーリー
  • ラスボスは無印&ロイヤルに続いて同じような展開
  • UIのテンポの悪さ
  • ロード時間の長さ
  • ベルベットルームの使いづらさ
  • 前作コープキャラ不参加

<前作未プレイ者は置き去り>
はっきり言って、無印版orザロイヤルのどちらかはプレイしないとストーリーは理解できません。
最悪アニメの視聴はしてください。

<ラスボスへの展開>
ネタバレ防止のため詳しくは書きませんが、無印版&ザロイヤルとほとんど同じなのは残念…。
とはいえ認知訶学を題材にしていることをを考えると仕方ない…かも。

<UIのテンポ>
シリーズ特有のおしゃれさは引き継いでいてかっこいいです。
ただ、動き終わるまで若干長い。よく使う部分なので気になりました。前作はシャキシャキ動いていて気持ち良かったのに…。

<ロード時間の長さ>
スリムPS4+HDD環境でプレイしていましたが若干気になりますね。SSD換装or外付けでロード時間の短縮するしかありません。

<ベルベットルームの使いづらさ>

ペルソナ合体の時、手持ちのペルソナを確認させてくれ!
各属性一体ずつ持っておきたい派なので、いちいち強化画面に行って手持ちペルソナを確認するのはかなり面倒。

あとペルソナの種類がかなり減ってるのも気になりましたね…。

<前作コープキャラ不参加>
費用(声優起用・モデリング)の問題があったんでしょうけど、ほぼいないのは違和感満載です。
出てきたのは惣治郎ぐらい。同じ町に住んでる武見先生ぐらいはいてほしかったなー。

 

トロコン難易度

プラチナトロフィーの獲得は簡単な部類に入ると思います。

ただ、一つだけ作業感が半端ないトロフィーがあります。管理人はそのトロフィーのためだけに約10時間作業してました…。それだけは辛かった…。

 

『P5S』概要

タイトル ペルソナ5スクランブル
ザ・ファントムストライカーズ
発売元 アトラス
発売日 2020/2/20
フォーマット PS4/Switch
ジャンル アクションRPG
CERO B(12才以上対象)
公式サイト https://p5s.jp

『ペルソナ5』のエンディングから約半年後、夏休みに再集結した心の怪盗団は新たな事件に巻き込まれていく…
日本各地で謎の怪奇事件が発生。歪んだ大人の認知世界、パレスが復活?
再び怪盗服を身にまとい、一同は新たな事件の解決に乗り出す…

引用:ペルソナ5スクランブル ザ・ファントムストライカーズ公式サイト

 

レビューまとめ

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  • 予想以上に”ペルソナ5”
  • 無双ではなくアクションRPG
  • ストーリー、システムに気になる点も
  • ペルソナ5好きなら絶対に買い

シリーズ初のアクションRPGになったアトラスの意欲作。これだけの出来なら今後のシリーズ展開も期待できそうです。

ペルソナ5が楽しかったって方なら絶対に買いです。
前作未プレイならまずはペルソナ5orペルソナ5ザロイヤルをプレイしてください。最悪アニメ視聴してからですね。

以上、「ペルソナ5スクランブル」トロコン後レビューでした。

前作のレビューはこちら⇩

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