SteelSeries Arctis 1
- スピーカードライバーは上位シリーズ(Arctis3、5、7)と同じ
- 重量は約260gで比較的軽量
- 密閉型の有線(3.5mm)接続ヘッドセット
- 実売価格約6,000円なら良コスパ
- 側圧はやや弱め
- 定位感はイマイチ
- マイクの質は期待しない方がいい
- コードは取り外し不可で不便
⇨PS5 Dualsense直差し
今回レビューするのは『SteelSeries』のヘッドセットエントリーモデル「Arctis 1」。北欧デンマークに拠点を置くゲーミングデバイス専用ブランドです。
エントリーモデルながら上位モデルで使われているスピーカードライバーを採用しており音質はそこそこ期待できます。
- 予算6,000円程度
- 比較的軽い
- 音質も悪くない
そんなヘッドセットを探しているなら有力候補の一つになると思います。
値段の割に音は良い
上位モデルと同じスピーカードライバーを搭載しているため、値段の割には良いです。公式サイトからの引用⇩
Arctis 1は受賞歴のあるArctis 7と同じ高品質のスピーカードライバーを採用していることから、特長としているArctisサウンドスケープにより、控えめながらも決め手となる音を強調し、オーディオの良さを際立たせます。
低音が出すぎず高音も刺さるような感じはしません。
気になるのは、あくまでフラット気味だが中音(人の声)があまり出ていない&少しこもり気味なこと。
Arctisシリーズで比較
手持ちのArctisシリーズ(1・3・5・Prime)で聴き比べしました。もちろん同じスピーカードライバーを使っている1・3・5に違いは感じられません。
Primeと聴き比べると、一つ一つの音のくっきり度あきらかに違います。
Arctis1は全体的に寂しいというかなんというか情報量に乏しい感じがする…。あと音の滑らかさ?も劣ってます。
専門的なことはちゃんと言えなくて申し訳ないですが、総じてPrimeの方が「良い音」に聴こえます。値段が倍する&重量は347gとそこそこ重いことを許せるならそっちもおすすめ。
ただ、Arctis1が悪いわけではなくて単体で見て値段を考慮すればむしろ良いぐらい。コスパは良いヘッドセットだと思います。
定位感はイマイチ
今遊んでる『Kena: Bridge of Spirits』でカメラをゆっくり回したときの音の移動がスムーズではありません。後ろ側がどうも苦手っぽい。
EPOS「H3」や純正ヘッドセットでは問題なし。Arctis1だけがイマイチなので性能の問題なんでしょう。
側圧はやや弱め 装着感は悪くない
側圧は個人的にはやや弱め(頭囲約58cm)。
他ヘッドセットとの比較はの側圧順は
- DROP+ PC38X:7.5
- PULSE3D:7
- EPOS H3:5
- Logicool G433BK:4.5
- HyperX Cloud Alpha:3
- SteelSeries Arctis1:2
- ATH-GL3:0
こんな感じですね。
装着感に関しては特に悪い部分が見つかりません。けど「良い!」って断言できるほど良くもないです。要点はきちんと抑えている印象。
イヤーパッドは合皮じゃなく布素材。蒸れにくい&柔らかくてフワフワした質感です。マットレスで有名なエアウィーブ製とのこと。
ただ少し浅いので耳が付いてしまうのが少し気になる点。まあこれぐらいなら時間が経てば気にならなくなるぐらいの違和感ですけどね。
目盛りは付いてないですが10段階でサイズ変更可能。
コストカットの影響によるチープな筐体
上位モデルと同じスピーカードライバーを採用しているため(かどうか不明だが)、他の部分でのコストカットは目立ちます。
イヤーパッドは同じメッシュのArctis3・Arctis5に比べて安っぽくて薄い(上:Arctis1、下:Arctis3)。
プラスチックの質感も安物っぽい印象が強い。
マイク音質は悪い
マイクの音質は良いとは言えません。
配信時やVC時の声を重要視しているなら別のヘッドセットorマイクを別途購入した方がいいかと思います。一応ノイズキャンセリング付きですが、双方向性なので全方向の環境音も拾いやすくなってます。
コード類取り外し不可
Arctis1はコードの取り外しが不可になってます(Arctis3以上は全て取り外し可能)。断線したときは本体ごと買いなおしです。
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外観&スペック情報
外観
付属品は本体、マイク、3.5mmコード、説明書など
全体的に無駄にごちゃごちゃしていないシンプルなデザイン
個人的には好印象です
一般的なヘッドセット同様、左側にコード接続・マイク着脱・ボリューム調節ダイヤル・マイクミュートボタン
右側はロゴのみ
イヤーパッドはマットレスで有名なエアウィーブ製
フワフワした触感。ただ、浅めなので耳が当たるのは少し違和感
目盛りは無いですが10段階でヘッドバンドの長さ調節が可能
ヘッドバンドの頭頂部部分
マイクは双方向性。割と広い範囲の環境音も拾ってしまいます
SteelSeriesのヘッドホンはシンプルで良き
スペック
SteelSeries Arctis1 | |
---|---|
重量 | 約260g ※ケーブル・マイク含む |
再生周波数帯域 | 20~20,000Hz |
感度 | 100db |
インピーダンス | 32Ω |
接続方法 | 有線 |
商品ページ | https://jp.steelseries.com/ |
仕様書(PDF) | https://downloads.steelseriescdn.com/ |
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Arctisシリーズ(有線モデル)との比較
SteelSeries Arctisシリーズの有線モデルをいくつか購入したので比較していきます。
購入したのは以下の4つ
- SteelSeries Arctis 1
- SteelSeries Arctis 3
- SteelSeries Arctis 5
- SteelSeries Arctis Prime
Proは買っていません(Primeとほぼ一緒なので…)。あと無線モデル・Bluetoothモデルも買っていません(全部買うとけっこうな金額なので…)。
【結論】だいたいの人はArctis1でいい
有線モデルを実際に比較して出した結論としては以下の通り⇩
<CSユーザー>
・だいたいの方⇨1で十分
・音質にこだわる⇨Prime
<PCユーザー>
・予算を抑えめ⇨1
・カスタマイズしたい⇨5
・音質重視⇨Prime
・音質重視でカスタマイズ有⇨Pro
基本的には1で十分です。
スピーカードライバーは上位モデル(3・5)と同等のものを搭載していて音の違いは誤差の範囲。
マイクを格納したい、スキーゴーグルタイプのヘッドバンドがいいなら3はギリギリあり。ただ間違ってもCSユーザーは5を選ばないように!
もう少し音質にこだわるならPrimeも選択肢としてアリ。価格が2倍ほど違ってきますが、それでも1万円ほど。手の出せる範囲内です。
管理人がSteelSeries Arctisの有線タイプから一つ選ぶならArctis1かなぁ。ヘッドセットは軽さが正義。Arctis Primeは良い音なのは聴き比べればすぐわかるんですけど、やっぱり重たくてしんどい。
有線モデルのスペックを以下表にまとめました⇩
ChatMix
⇨USB ChatMix Dialケーブルが付属。ゲーム音とチャット音のバランス調整が可能。PS4等のCS機では使用不可でPCユーザーのみ。
RGBイルミネーション
⇨両側のイヤーカップにRGBイルミネーションLED付き。専用ソフトで設定が可能。こちらもCSユーザー使用不可、PCユーザーのみの機能。
外観の比較
<マイク>
Arctis1は着脱可能。
Arctis3・5・Primeはイヤーカップ内に格納できます。
<コード類>
Arctis1は取り外し不可。
Arctis3・5・Primeは取り外し可能。
<ヘッドバンド>
一番の違いはヘッドバンド部分の構造。
Arctis1は一般的な構造、Arctis3・5・Primeはサスペンションベルトタイプ。Primeは他と違う構造になっています。
<イヤーパッド>
Arctis1・3・5はメッシュ、Primeはレザー。
ただ、Arctis1とArctis3・5のメッシュ素材が微妙に違います。Arctis3・5はもっちりとしていて触り心地○。
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レビューまとめ
- スピーカードライバーは上位シリーズ(Arctis3、5、7)と同じ
- 重量は約260gで比較的軽量
- 密閉型の有線(3.5mm)接続ヘッドセット
- 実売価格約6,000円なら良コスパ
- 側圧はやや弱め
- 定位感はイマイチ
- マイクの質は期待しない方がいい
- コードは取り外し不可で不便
SteelSeriesの密閉式有線ヘッドセット「Arctis 1」を紹介しました。
値段の割には音質も良いですし比較的軽くて装着感も悪くありません。初めてヘッドセット購入を検討している方で予算6,000円程度で考えているなら悪くないと思います。
以上、SteelSeriesの密閉式有線ヘッドセット「Arctis 1」レビューでした。
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