SteelSeries Arctis Prime
- ハイファイオーディオドライバー搭載
- トップクラスのプロゲーマーと共同開発
- イヤーパッドが優秀で着け心地は良い
- ただ重量約350gと重たいのが最大の難点
- ヘッドバンドのサイズ調整幅が少なく頭の大きい人は要注意
- 蒸れる(密閉式&合皮は仕方なし)
⇨PS5 Dualsense直差し
今回レビューするのは『SteelSeries』の有線ヘッドセット「Arctis Prime」。北欧デンマークに拠点を置くゲーミングデバイス専用ブランドです。
100人以上のeスポーツプロ選手の意見を反映したプロ仕様ヘッドセット。Hi-Fi オーディオドライバーを搭載し、高い遮音性とゲームサウンドに最適化しています。
実売価格12,000円(2021/12現在)とヘッドセットでは比較的高価な価格帯ですが、音質にこだわりたいゲーマーにおすすめ。ただ重量が約350gとけっこう重いのでその点だけ注意。
○ ハイファイオーディオドライバー搭載
⇨High Fidelity(高忠実度、高再現性)の略語。音響機器などにおいて「原音や原画に忠実な再現」という意味を持つ。
以下公式サイトから引用⇩
最高級のハードウェアとチューニング機能を搭載した最新のハイフィデリティオーディオドライバーは、最高レベルのゲームプレイで最高度に詳細に分解できるように較正されているため、方向のヒント、距離、その間の各音のヒントをはっきりと聞き分けることができます。
ただ「ハイファイ」という言葉が使われ始めたころと違い、現代では大抵のオーディオプレイヤーがハイファイに該当するのが難しいところ。
とは言え大々的にアピールしている通り、音のくっきり度はArctis 1/3/5と比較すれば違いはわかります。
オーディオ周波数は10Hz~40,000Hzでハイレゾ対応の再生機器。低音から高音域まで幅広く鳴らしてくれます。
音の傾向としてはArctis 1/3/5と同じように低音は抑え気味、どちらかというと高音寄りのフラット気味で聴きやすい。
定位性は特に問題なし。今遊んでる『Kena: Bridge of Spirits』でも敵の方向はスムーズに伝わってきます。
イヤーパッドが良質で着け心地は良い
イヤーパッドは合皮
厚めでかなり柔らかいので着け心地は良好。メガネゲーマーでも痛くなりにくいのはありがたいですね。
Arctis 3/5でもおなじみの布製のスキーゴーグルヘッドバンド。広い範囲で支えてくれるので重量が分散されている感覚です(それでも重いのは変わりないです)。
Arctis 3/5とは違う構造になっています。
側圧は普通
特に弱くもなく強くもないです。他ヘッドセットとの比較は
- DROP+ PC38X:7.5
- PULSE3D:7
- EPOS H3:5
- Logicool G433BK:4.5
- SteelSeries Arctis Prime:4
- HyperX Cloud Alpha:3
- ATH-GL3:0
個人的にこんな感じ。
しかもイヤーパッドが優秀なので側圧が気になることはないと思います。
ただ、やっぱり約350gという重さが気になります。「ヘッドセットは軽さが命」と思ってる管理人には長時間着け続けるのは厳しい。
マイクは特に不具合無し
ノイズが入ることも無いですし籠っている感じもないです。通常のVC・配信であれば十分普通に使えると思います。
ただ収音の範囲が少し狭いのでマイクは近づけた方が良さそう。その際息が入ってしまう可能性もあるので付属のスポンジ(ウィンドスクリーン)を装着しましょう。
蒸れる(密閉式&合皮は仕方なし)
仕方ないですが蒸れます。蒸れるのが嫌な方はイヤーパッドを交換するか蒸れにくい開放型を買うかの2択になります。
他社製ですがメッシュタイプも発売されています⇩
開放型のヘッドセットは今のところ選択肢が少ないのが難点ですね。
- EPOS「H6pro Open」
- オーディオテクニカ「ATH-GDL3」
新しめではこれぐらい。
あとは海外ネットショップからしか買えないですけどSENNHEISER「PC38X」も評判は良いですね。管理人のメインヘッドセットの一つ。
VCも配信もしないならSENNHEISER「HD599SE」とかはかなりおすすめです。
頭の大きい人は厳しいかも
調整の遊びが少なくて頭が大きい人は要注意。頭囲約58cmの管理人でもそこそこギリギリまで伸ばして使っています。
心配な方は一度実物を確認した方がよさそうです。
約350gはやっぱり重たい
約270gの「EPOS H3」、253gの「DROP+ PC38X」、250gの「SENNHEISER HD599SE」あたりをよく使っている管理人としては350gはやっぱり重い。
1時間ぐらいで首が疲れてきます。
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外観&スペック情報
外観
付属品は本体、コード2本、マイク用スポンジ、説明書等
全体的に無駄にごちゃごちゃしていないシンプルなデザイン
個人的には好印象です
一般的なヘッドセット同様、左側にコード接続・マイク・ボリューム調節ダイヤル・マイクミュートボタン
マイクはイヤーカップ内に格納できます
右側はロゴのみ
イヤーカップのロゴは着脱可能
少しでも軽さを求めるなら外しておくのもおすすめ(誤差の範囲)
イヤーパッドは合皮製
厚さも十分あってかなり柔らかくて着け心地は抜群
珍しいサスペンションベルトタイプ。ジャストサイズに調整可能だがちょっとめんどくさい
マイクは双方向
ノイズキャンセリング付きで収音範囲が狭め、近づけて使用するのがおすすめ
SteelSeriesのヘッドホンはシンプルで良き
スペック
SteelSeries Arctis Prime | |
---|---|
重量 | 約350g ※ケーブル・マイク含む |
再生周波数帯域 | 10~40,000Hz |
感度 | 92db |
インピーダンス | 32Ω |
接続方法 | 3.5mm |
商品ページ | https://jp.steelseries.com/ |
仕様書(PDF) | https://downloads.steelseriescdn.com/ |
Arctisシリーズ(有線モデル)との比較
SteelSeries Arctisシリーズの有線モデルをいくつか購入したので比較していきます。
購入したのは以下の4つ
- SteelSeries Arctis 1
- SteelSeries Arctis 3
- SteelSeries Arctis 5
- SteelSeries Arctis Prime
Proは買っていません(Primeとほぼ一緒なので)。
あと無線モデル・Bluetoothモデルも買っていません(全部買うとけっこうな金額なので…)。
【結論】だいたいの人はArctis1でいい
有線モデルを実際に比較して出した結論としては以下の通り⇩
<CSユーザー>
・だいたいの方⇨1で十分(値段によっては3もアリ)
・音質にこだわる⇨Prime
<PCユーザー>
・予算を抑えめ⇨1
・カスタマイズしたい⇨5
・音質重視⇨Prime
・音質重視でカスタマイズ有⇨Pro
基本的には1で十分です。
スピーカードライバーは上位モデル(3・5)と同等のものを搭載していて音の違いは誤差の範囲。値段によっては3もアリ。
音質にこだわるならPrimeも選択肢。
価格が2倍ほど違う&かなり重くなるけど、聴き比べるとすぐわかります。
管理人がSteelSeries Arctisの有線タイプから一つ選ぶならArctis1かなぁ。ヘッドセットは軽さが正義。Arctis Primeは良い音なのは聴き比べればすぐわかるんですけど、やっぱり重たくてしんどい。
有線モデルのスペックを以下表にまとめました⇩
ChatMix
⇨USB ChatMix Dialケーブルが付属。ゲーム音とチャット音のバランス調整が可能。PS4等のCS機では使用不可でPCユーザーのみ。
RGBイルミネーション
⇨両側のイヤーカップにRGBイルミネーションLED付き。専用ソフトで設定が可能。こちらもCSユーザー使用不可、PCユーザーのみの機能。
外観の比較
<マイク>
Arctis1は着脱可能。
Arctis3・5・Primeはイヤーカップ内に格納できます。
<コード類>
Arctis1は取り外し不可。
Arctis3・5・Primeは取り外し可能。別途3.5mmコードを挿せるので断線時も安心です。
<ヘッドバンド>
一番の違いはヘッドバンド部分の構造。
Arctis1は一般的な構造、Arctis3・5・Primeはサスペンションベルトタイプ。Primeは他と違う構造になっています。
<イヤーパッド>
Arctis1・3・5はメッシュ、Primeはレザー。
ただ、Arctis1とArctis3・5のメッシュ素材が微妙に違います。Arctis3・5はもっちりとしていて触り心地○。
レビューまとめ
- ハイファイオーディオドライバー搭載
- トップクラスのプロゲーマーと共同開発
- イヤーパッドが優秀で装着感は良い
- ヘッドバンドのサイズ調整幅が少なく頭の大きい人は要注意
- 約350gとかなり重め
- 蒸れる
SteelSeriesの密閉式有線ヘッドセット「Arctis Prime」でした。
プロゲーマーと共同開発したヘッドセットと言うこともあってレベルは高め。音の解像度は下位モデルと比較すれば違うのがわかります。
ただ重いのとサイズ調子幅が少ないのが難点ですね。
以上、SteelSeriesの密閉式有線ヘッドセット「Arctis Prime」レビューでした。
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